地域活性化の特効薬【教育旅行】
◆ 教育旅行とは
教育旅行という言葉は一般の方々にとってあまり聞きなれないものかもしれない。
「教育旅行」とは観光旅行とは異なり、各種学校や自治体などから発生する教育的な旅行、すなわち、修学旅行や宿泊研修、林間学校、語学研修、海外ホームステイなどの総称である。
この「教育旅行」を地方活性化の切り札として取り組みをしている自治体が数多く存在する。
では、教育旅行がなぜ切り札なのだろうか。
◆ 理由① 必ず旅行がある
昔に比べて、団体旅行というものが減ってきている。
以前は、職場旅行やかんぽ旅行など団体での旅行が多かったのだが、現在は、旅行は一人や家族、数人の仲間といった少人数で、自分たちの好きなところに行くという形態が定着している。
そんな中で、修学旅行は数百人の生徒が一斉に旅行をする。それも1年に限らず、毎年。
◆ 理由② 事前学習
教育旅行は観光旅行ではなく、あくまでも教育的な要素を踏まえて旅行をする。
学校側からすれば在学中の最も大きなイベントなので、せっかくの旅行が有意義なものとなるよう準備にもしっかりと時間をかけて事前学習を行う。
その土地の歴史や文化、名産品などをあらかじめ調べてから来てくれるので、地域の魅力をより深く知ってもらうことができる。
◆ 理由③ リピーターになりやすい
修学旅行の思い出というのはいくつになっても覚えているのではないだろうか。
それが良い思い出であればあるほど、何かのきっかけで、修学旅行で訪れた地域に再び行ってみたいと思える。
◆ 理由④ 移住定住につながる
今の生徒・児童たちが社会に出る頃には働き方はどうなっているだろうか?
これまでのように会社に就職し、長い通勤時間をかけて毎日オフィスに通うといったような、今まででは当たり前とされている働き方をしているのだろうか。
さまざまな働き方が見直されている現在において、子供のうちに素晴らしい体験を提供してくれた地域というのは、すでに生活基盤がある大人たちに比べて、何倍も移住定住の可能性が高い。
実際、修学旅行で訪れた島に惚れて、卒業と同時に移ってきたというケースも多数見られているのである。
以上のように教育旅行の可能性を重視し、地域活性化の切り札として、あなたの地域でも取り組んでみるのもいかがだろうか。
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