民泊の起こりと問題点1〜どのように民泊は始まったか〜

最近話題になっている「民泊」というキーワード。

これまであまり聞き覚えのなかったこの言葉も、今や、国会でも議論されているホットワードになっている。 しかしながら、実は旅行会社の教育旅行(修学旅行等)の担当者や、学校の先生の間では10年以上前からこの「民泊」という言葉は頻繁に使われており、それは、今のようなインバウンドの増加に伴うホテル不足を補うためのものでも、インターネットを活用したシェアリングエコノミーという考えからきたものでもない。

では、この「民泊」がどのように広まってきたのか、また、どのようにカタチを変えてきているのか、15年以上前から「民泊」に関わってきた一人として、現状の問題点とあわせて考えてみたい。

ある学校の先生からの一言

当時、修学旅行の営業をしていた私は、ある国立大学の附属中学校の先生の一言から「民泊」を知ることになる。それは、「うちの学校の生徒たちは教員や医者、弁護士といった、先生と呼ばれる家庭で育っていることが多い。それがすべての原因というわけではないが、勉強は良くできるのだが、一般常識が不足していたり、世間知らずな一面が見られる。ついては、もっと世間の厳しさや、職業観といったことを学ばせて、立派な大人になるための視野を広げることができるような、修学旅行や宿泊研修の企画はないかな?」

それまで、農村や漁村での民宿を活用して、農山漁村体験という形態はよくあり、この学校でも南伊豆の漁村で20軒ほどの民宿に分かれて宿泊をするという研修は行われていたのだが、さらに突っ込んだ内容の企画を望んでいるとのことだった。

そこで、出会ったのが、「民泊」というかたちの修学旅行だった。家業を持つ一般家庭にホームステイをし、家業や食事・家事の手伝いをし、ホストファミリー(お父さん・お母さん・おじい・おばあ)と寝食を共にするという形態である。

当時から海外でのホームステイはよくあったが、日本国内でのホームステイはほとんどなく、この「民泊」というかたちは非常に斬新だったのである。

今となっては修学旅行における民泊のメッカとして知られる沖縄の伊江島で、民泊の受け入れを開始したのが2003年、ちょうどそのタイミングだったのである。

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